iPhoneを充電する時、充電ケーブルを挿しているのに、充電中のマークが表示されているのに、なかなか充電が進まず困ったというご経験はありませんか。
この記事では、iPhoneの充電が進まない場合の考えられる原因と対処方法をご紹介します。
目次
iPhoneの充電が進まないと一口に言っても、考えられる原因はさまざまです。ここでは、6つのよくある原因をご紹介します。
最初に考えられるのは、充電ケーブルに問題があり、充電が進まないケースです。
充電ケーブルは繊細な部品です。ケーブルの抜き差しを繰り返したり、コードを曲げたりしているうちに、中で断線していることがあります。
特に弱いのは、端子の根元の部分です。この部分を固定してケーブルを挿した際に一瞬でも充電が行われるようなら、充電ケーブルが原因だと考えてよいでしょう。
また、ケーブル自体が何度も充電を繰り返すうちに劣化してくることもあります。この場合は、端子の根本部分を固定しても充電が始まらないことが多いです。別のケーブルで充電できるようであれば、ケーブルの劣化と考えてよいでしょう。
続いて考えられるのは、充電ポートに異物が入っているケースです。iPhoneはいろいろなところへ持ち運んだり、ポケットの中に入れたりするので、埃や汚れがつきやすくなっています。充電ポートの中に埃や汚れがついたままになっていると、うまく充電できません。しっかりと確認しましょう。
「バッテリー充電の最適化」はiPhoneの機能のひとつです。この機能がオンになっている場合、バッテリーは80%までは正常に充電されますが、それ以降は緩やかに充電されます。
バッテリー充電の最適化が適用されていなくても、iPhoneの本体やバッテリーが熱を持っている場合は、80%以降の充電がなかなか進まないというケースがあります。
また、充電をしながらiPhoneを使用することも、バッテリーが熱を持ってしまう原因となります。充電中はなるべくiPhoneを使わないようにしましょう。
関連記事>>>iPhoneが熱くなる原因は?対処法や注意点を解説
バッテリーが劣化していると、充電がなかなか進まないことがあります。バッテリーが送られてきた電池を蓄電する機能が落ち、ケーブルは通常通り充電しているにもかかわらず、電池が溜まっていきません。
また、劣化しているバッテリーをそのまま使い続けていると、熱を持ったり、バッテリーが膨張したり、発火したりといった危険があります。注意してください。
関連記事:【iPhone】バッテリーの最大容量とは?確認方法や交換時期を解説
iPhoneも精密機器です。長い間使っていれば、基盤が劣化したり、故障したりといったことも十分考えられます。基盤が劣化・故障していると、突然電池残量が1%になる、充電しているにもかかわらずバッテリー残量が1%から増えないなどといった場合には、基盤が劣化・故障している可能性があります。
iPhoneの充電が進まない原因は、複数考えられることがわかりました。
では、実際に充電が進まないという事態に直面した場合、どうしたらいいのでしょうか。
ここからは、iPhoneの充電が進まない時の対処方法をご紹介します。
最初の有効な方法は、iPhoneを再起動することです。さまざまな機能を一旦オフにし、CPUを強制的にリセットします。
iPhoneの再起動の方法は機種によって違いますが、ここではiPhone X、11、12、13、14、15の場合を紹介します。また、どの機種でも電源を切る→再度電源を入れる、の流れは同じです。
次にご紹介するのは、「低電力モード」に切り替える方法です。
低電力モードにすることで、iPhoneの使う電力を抑えることができるので、結果的に充電が早くなります。低電力モードにすることで、できることに制限はかかりますが、充電の効率を重視したい時には低電力モードを活用するのも手段の一つです。
低電力モードは、「設定」>「バッテリー」>「低電力モード」のボタンでオン・オフが切り替えられます。
充電器やケーブルのトラブルであれば、充電器やケーブルを新しいものに交換することで解決できます。
充電器やケーブルも電化製品のため、壊れることもあります。特にケーブルは曲げて使うことも多いため、壊れやすいです。普段から予備を持っておくことをおすすめします。
充電ポートの汚れが原因であれば、充電ポートを掃除することで解決できます。充電ポートは、次のような手順で掃除ができます。
充電ポートを掃除することで、充電が進まないトラブルが解決するケースは多いです。掃除しても解決しない場合は、ドックコネクタ(充電ケーブルの接続部分)の問題が疑われます。
バッテリー充電の最適化機能をオフにすることで、iPhoneの充電が80%以上までスムーズに進むようになります。
バッテリー充電の最適化機能は、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」>「バッテリー充電の最適化」のボタンをタップすることで、オン・オフが切り替えられます。
iPhoneを冷却するのは、iPhone本体やバッテリーが熱を持っていてうまく充電できない時です。「冷却する」と言っても、冷蔵庫に入れたり、保冷剤を当てたりしてしまうと、結露してさらに悪い状態になってしまいます。
直射日光が当たらず、風通しのいい場所を選びましょう。
充電が進まない理由がシステム上のものである場合、iOSを最新のものにアップデートすることで解決することがあります。
iOSのアップデートは、「設定」>一般>「ソフトウェアアップデート」で行えます。
夜中に充電している間に自動でアップデートする設定にもできます。自動アップデートをオンにしておけば、夜中に充電している間にiOSのアップデートもできて、とても便利です。
ここまでご紹介してきた解決法を試してみて、どれをやっても充電が進まない問題が解決しない場合には、修理が必要です。
修理する場合の選択肢は3つ、正規店(Applestore)やApple正規サービスプロバイダ、契約している携帯会社、非正規店です。それぞれにメリット・デメリットがありますので、見ていきましょう。
正規店とはAppleが運営するApple Store、Apple正規サービスプロバイダとは、大手家電量販店やカメラ店の中にあるApple修理カウンターのことです。どちらもAppleが提供する正規サービスのため、安心感があります。
また、Apple Care+に加入している人は、原因が何であれ、修理代金が割安になりますので正規店や正規サービスプロバイダに修理に出すことをおすすめします。Apple Storeは、店頭への持ち込みでも配送でも修理を受け付けています。
一方のデメリットは、基本的に修理品は初期化されて戻ってくるので、データのバックアップが必要なことです。また、データの復元作業は自分でやることになります。
2つ目の選択肢は、契約している携帯会社です。携帯会社によっては、iPhoneの修理を受け付けています。
携帯会社独自のサポートサービスに入っている場合には、修理費用が正規店でApple Care+を利用した場合と同等かそれ以下にまで下がることが大半です。
また、一部の店舗を除いては修理を受け付けた店頭からAppleに修理を依頼することになるので、安心してサービスを受けられます。
デメリットは、初期化されて戻ってくるのでデータのバックアップをとっておかなくてはならないこと、Appleに修理を依頼するので時間がかかることです。
非正規店とは、いわゆる「街の修理屋さん」です。非正規店に依頼するメリットは、Apple Care+や携帯会社のサポートサービスなどを使わずに正規店や携帯会社で修理した場合に比べて、かかる時間も費用も少なく済むことです。また、データもそのままで戻ってきます。
デメリットは、修理後はメーカー保証が残っていても保証の対象外になってしまう点です。
バッテリー交換の価格相場は、以下の通りです。(2024年4月現在)
当店 | A | B | Apple | |
iPhone14 | 9,780円 | 14,300円 | 14,800円 | 15,800円 |
iPhone13 | 7,880円 | 11,000円 | 10,800円 | 14,500円 |
iPhoneX | 3,880円 | 7,040円 | 6,800円 | 14,500円 |
バッテリーの交換は1万5千円程度、非正規店では新しい機種になればなるほど高くなり、古い機種になればなるほど安くなる傾向にあります。
iPhoneの充電が進まない原因として、ケーブルに問題がある、充電ポートに異物が入っている、バッテリー充電の最適化機能が作動している、バッテリーが熱を持っている、バッテリーが劣化している、などがあることや、それぞれの対処方法がわかりました。対処方法を試しても解決しない場合には、専門家への相談・修理が必要です。
当社では、Wi-Fiの不具合やバッテリーの減りが早いなどのお悩みから、水没や画面割れのiPhoneの修理まで幅広くおこなっています。
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