iPhoneのディスプレイは機種が新しくなるほどに高い耐久性を実現していますが、突然画面上に緑色のような線が現れるがあります。
色については蛍光グリーンや黄緑など緑色という共通点があり、形は縦線や横線のようなライン状のほかに、ディスプレイ全体が緑色に染まってしまうトラブルや、画面のヒビ割れと同時に緑の線や画面が出現したケースが報告されています。
この記事では、iPhoneの画面に緑の線が入る5つの原因と対処法をそれぞれ紹介します。トラブルを予防するための方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
iPhoneの画面に緑の線が入るケースとしては、ディスプレイなど液晶部分のトラブルか、またはソフトウェアや基板など内部の問題が考えられます。5つの原因について詳しくみていきましょう。
iPhoneは製品ごとに少しずつ異なる仕様を採用しており、iPhone Ⅹからは画面に有機ELディスプレイが使われています。有機ELとはOELD(有機発光ダイオード)とも呼ばれ、発光を伴う物理現象を用いたディスプレイという意味があります。
この有機ELディスプレイが衝撃やその他の理由で故障すると、ディスプレイが破損し緑色の線が浮かび上がってきます。有機ELディスプレイは画面自体が発光するため、蛍光色に輝いて見えるのです。
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iPhoneは、有機ELディスプレイを採用する前から液晶を使用してきました。液晶ディスプレイが傷つくと、ディスプレイ内部に含まれている液体のような物体が漏れ出し、「液晶漏れ」と呼ばれるトラブルが発生しやすくなります。
液晶は光源やガラス基板に挟まれて機能していますが、ディスプレイが破損すると液体に近い性質のために漏れ出し、緑の線のほかに黒っぽいシミになります。液晶が飛び出してしまった場合は早めに修理を行いましょう。
画面にヒビが入ってしまうトラブルは非常に多くみられます。画面のみの損傷と思っていても、さらに下に存在する制御チップや基板の状態までは目視できないため、不具合が起きたときに緑の線となって現れる場合があります。
ヒビをそのまま放置していると指先のケガのリスクやタッチ動作の不具合、ヒビの程度が深くなりさらなる損傷へと繋がる可能性もあります。トラブルの程度が軽いうちに点検・修理を行いましょう。
水分は、スマートフォンやタブレットなどの精密機器にとっては大敵です。飲み物や食べ物の汁、シャワーや水道の水など、どんな種類でも水分が端末の内部に入ってしまうと、ディスプレイよりも奥にある基板などに影響を与えるおそれがあります。
防水対応のiPhone端末でも、ずっと水に浸けることはできません。洋服ごと洗濯機に入れて回してしまった、水の中に落としてしまった…といったトラブルがあると、水没によって基板が腐食を起こし、そこから画面の不具合が引き起こされやすくなります。
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端末内部のソフトウェアが異常を起こし、正しく画面に表示できなくなる不具合も報告されています。
ディスプレイや端末本体に問題がなく、水没や衝撃を与えてもいないのに突然緑の線が入ってしまったときは、ソフトウェアに何らかのトラブルや異常が起きていないかをチェックしましょう。
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iPhoneの画面に緑の線が入ってしまったときは、まずiPhoneの外側や画面を確認します。ヒビ割れや欠け、凹みが入っているときはすでに有機ELディスプレイや液晶が破損している可能性があるため、修理に出すことをおすすめします。
緑の線は、画面の破損以外にもいくつかの原因が考えられます。以下の対処方法を順番にチェックしていきましょう。
画面に緑の線が入ってしまったときは、ディスプレイまたは内部のトラブルが考えられます。画面やiPhone本体に問題がないときは、どこに問題が発生しているのかを把握するために、再起動をして確認を行ってください。
再起動すらできない(電源をオフにしたまま動かない)ときはすぐに修理に出し、水没や落下などの原因がわかれば、原因もあわせて伝えてください。
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システムに問題がある場合は、初期化を行って解決する可能性があります。ただし初期化をしてしまうと、スマートフォンにあるすべてのデータがクリアされてしまうため、必ずバックアップをとってから初期化を行ってください。
バックアップの方法はこちらの記事をご覧ください。
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iOSのバージョンが古いまま使用していると、制御システムが正しく動作できずソフトウェアエラーなどの不具合を起こしてしまいます。
バージョンが最新かどうかを確認し、最新でない場合はアップデートをかけて、通常の起動や動作ができるかどうかを確認しましょう。
画面に緑の線が入ってしまったときは、すぐに点検や修理を行いましょう。そのうえで、ディスプレイの表面には衝撃を防止するガラスフィルムを貼り付けるようにしてください。
ガラスフィルムは保護のほかに細かな傷を防止する役割もあるため、端末を長く使用したい方におすすめです。
AppleストアはiPhoneの正規店であり、iPhoneのトラブルについても正確な知識や対処が行える店舗です。補償の対象であれば、まずはAppleストアへ持ち込んで相談し、必要に応じて修理や部品の交換を行ってください。
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iPhoneの画面に緑の線が入らないようにするためには、どのような方法が効果的なのでしょうか。3つの方法についてみていきましょう。
ディスプレイやその奥の液晶、制御チップを守るためには、耐衝撃性にすぐれた保護フィルムを使用しましょう。フィルムを貼るだけで汚れと衝撃に強くなるため、ディスプレイの破損対策としてまず行いたい対処方法です。
端末全体を保護するためには、スマホケースもあわせて使用するようにしましょう。ケース自体も耐衝撃性が高く頑丈で、破損に強いものを選んでください。
フィルムで前面を保護し、スマホケースで側面と裏側を保護すれば、万が一端末を落下や衝突させてしまってもダメージが軽減できるでしょう。
水没や水濡れは精密機器の大敵です。雨や水しぶき程度であっても、ディスプレイ部分にかからないように注意してください。
入浴の際にスマホを使う、という方も少なくありませんが、湯船の中に落として水没させてしまうリスクがあります。トイレやその他の水のある場所にも、基本的には持ち込まないほうが良いでしょう。
防水対応のiPhoneでも、水没や水濡れが基板の腐食を起こす可能性はあります。どうしても水のある場所に持ち込まなければならないときは、防水ケースの併用がおすすめです。
今回は、ディスプレイ画面に緑の線が入る原因と対処方法、予防法を紹介しました。
緑の線が見えたときは、まず端末の見える範囲で破損が起きていないか、水没をした経験がないかどうかをチェックし、見える範囲に何も起きていなければ内部のエラーやトラブルを疑います。
Apple正規店へ持ち込めないときは、身近な場所にあるスマートフォンの修理店やiPhone修理にノウハウをもつ専門店にもぜひ相談してみてください。
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