タッチパネルを操作しても反応しなくて、困った経験はありませんか。
忘れがちですが、タッチパネルは立派な精密機器。ちょっとしたことで反応が鈍くなりがちです。
この記事では、タッチパネルの仕組みや、反応しない原因5つ、対処法7つをお伝えします。反応しないからといって慌てずに、ひとつひとつ確認していきましょう。
目次
タッチパネルには抵抗膜方式と静電容量方式という二つの方式があります。
抵抗膜方式は、「押す力」に反応する反応するタッチパネルで、ペンや指で押すことで反応します。2000年頃までのゲーム機や電子手帳、モバイル機器などに使われていたタッチパネルがこのタイプです。しかし、パネルに傷がつきやすい、複数の指でのタッチを感知しづらいなどの課題があり、携帯電話への搭載は進みませんでした。
一方の静電容量方式は、指とタッチパネルの間に発生する微弱な静電容量の変化からタッチした指の位置を検出するタッチパネルです。静電容量方式は、指やペンでのスクラッチに強く、多点同時の接触を検知できる、抵抗膜方式よりも透明性が高く、カラーディスプレイの上に組み込んでも明るさが保たれるなどの点が評価され、スマートフォンに採用されました。微弱な静電気を読み取る繊細な仕様であるからこそ、ちょっとしたことで読み取りが阻害され、タッチパネルが反応しなくなることがあるのです。
ここでは、スマートフォンのタッチパネルが反応しない5つの理由についてみていきます。
まず紹介するのは、「指が乾燥して反応しない」です。乾燥する季節だったり、水仕事の影響だったりで、手の指が乾燥したことは誰しも経験があると思います。その指の乾燥が、タッチパネルが反応しない原因となることがあります。
タッチパネルが読み取っている静電気は、水を通じて放電しやすいという性質を持っています。ところが、指が乾燥すると、指先の水分も少なくなるので、タッチパネルが反応しづらくなります。ハンドクリームなどを使ってしっかり指先まで保湿するようにしましょう。
本当に緊急で、その場しのぎの方法でいいのであれば、指先に息を吹きかけることで、息の中の水分が指先にうつり、タッチパネルが反応するようになります。
次の原因は、スマホの画面が汚れていることです。きれいに使っているつもりでも、スマートフォンの液晶画面は案外汚れていることも多いものです。特に、通話をした後などは、顔の皮脂や、化粧の油分などが画面についたことが原因で、タッチパネルが反応しなくなることがあります。
液晶画面はこまめに拭くなどして、常にきれいにしておきましょう。画面を拭く際には、メガネ拭きのような、繊細な生地のもので拭くようにしましょう。
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スマホに負荷がかかり過ぎていて、反応が鈍くなっているかもしれません。
バックグラウンドで動作するアプリを複数起動したままにしていると、CPUやメモリに負荷がかかり過ぎて、フリーズしたような状態になり、タッチパネルが反応しなくなったり、反応が鈍くなったりすることがあります。可能であれば、閉じても支障のないアプリは閉じましょう。
タッチを全て感知しないようなら、一旦強制終了しましょう。機種によって強制終了の仕方は異なります。別の端末で調べて強制終了しましょう。なお、タッチパネルが反応しない時以外にも、アプリがフリーズした時などにも使うので、強制終了の仕方を覚えておくと便利です。
また、写真や動画を多く本体に保存していて、空き容量が少ない場合も、動作が鈍くなりがちです。外部メモリやクラウドサービスなどを利用して、外部にデータを保存し、本体の空き容量を増やすことで解決できます。
液晶画面の保護シートは、画面を破損から守る以外にも、ブルーライトから目を守ったり、周りの人の覗き見からプライバシーを守ったりと、スマートフォンを使う上で欠かせないアイテムです。しかし、その液晶画面保護シートが、タッチパネルの感度を悪くさせることがあるのを知っていますか?
もちろん、正しく使えば問題はありません。しかし、保護シートと液晶画面の間に空気が入っていたり、長年同じ保護シートを貼り続けていて部分的に浮いてしまったり、小さなゴミが入り込んだりすると、タッチパネルの感度は悪くなります。
一度保護シートをはがし、きれいに液晶画面を拭いた状態で操作してみましょう。これで、問題なくタッチパネルが動作するようであれば、原因は保護シートです。新しい保護シートを貼り直すなどしましょう。
ここまで見てきた4つの原因を試してみたけれど、どれも原因でなさそうだ、という場合、スマートフォン自体に問題があるおそれがあります。
普段慣れ親しみ、便利に使いすぎて、忘れがちなスマートフォンは精密機器です。機械である以上、壊れたり、調子が悪くなったりすることはあります。見た目には何ともなさそうでも、落とした時の衝撃や持ち運び時の振動などで、タッチパネルのセンサーが劣化しているかもしれません。
故障している場合は、当然のことながら自分で対処はできませんので、製造メーカーの窓口またはキャリアのショップ、修理専門店に依頼することになります。
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ここまで、タッチパネルが反応しない場合の原因についてみてきました。では、タッチパネルが反応しなくなってしまったら、私たちはどのように対処したらよいのでしょうか。
ここでは、7つの対処法をまとめました。
スマートフォンのタッチパネルが全く反応しなくなってしまったら、アプリを終了させることもできません。その場合は、一旦電源を切り、再度電源を入れ直すことで、スマートフォンの再起動を行います。
再起動の仕方は機種によって異なります。ホームボタンのないiPhone(iPhone X、11、12、13 以降)の場合は次の通りです。
また、Xperiaの再起動の仕方は次の通りです。
再起動の仕方は取扱説明書や、メーカーのホームページからも調べられるので、一度確認し、覚えておくと便利です。
スマートフォンの画面は、常に綺麗な状態にしておきましょう。
メガネ拭きやマルチクロスなどの、目の細かい繊細な生地がスマートフォンの液晶クリーニングには向いています。今は、さまざまな色柄のマルチクロスが販売されていますので、是非好みの1枚を見つけてください。
ティシューやTシャツの裾でゴシゴシ拭いている人を時折見かけますが、メガネ拭きやマルチクロスと比べると目が粗いので、あまりおすすめはしません。
続いてできる対策としては、保護シートを貼り直すことです。
最初は気泡が入ることなくピッタリと貼れていた液晶保護シートも、長年使っているうちに、端が浮いてきてしまったり、細かいゴミが中に入り込んでしまったりします。
かといって、スマートフォンの液晶画面がどんどん大画面になり、落とした時のリスクが大きくなっている現在では、液晶保護シートを貼らないという選択肢はありません。常に最良の状態で使えるように、こまめに貼りなおすことをおすすめします。
保護シートは、いつ浮いてしまうともヒビが入るともわからないもの。気に入った商品があったら、万が一に備えて1枚予備を持っておくと安心です。
手袋をしたままでもスマートフォンの操作ができる手袋モード。
スマートフォンの操作ができます!と謳っている手袋でなくても、スマートフォンの方の設定を手袋モードにしておけば、手袋をしたまま操作ができるとあって人気の機能です。アンドロイド端末で、何機種か搭載されているものがあります。
しかし、冬しか使わない機能のため、機能を切ったことを忘れて、手袋モードにしないまま手袋を着用して操作していることがあります。当然タッチパネルの感度は悪くなります。
もう一度、きちんと設定されているか確認しましょう。
バックグランドで動き続けるアプリを消す、不要な動画画像を消す以外に、キャッシュを定期的に削除するのも、タッチパネルの感度を落とさないための方法です。
キャッシュとは、同じサイト、アプリを開くときに、いちいち設定し直さなくて済むように設定を記憶する機能です。
キャッシュの削除の仕方は機種ごと、使用しているブラウザやアプリごとに異なります。インターネット上から簡単に調べられますので、時間が取れる時にこまめに削除することをおすすめします。
不要なアプリをこまめに削除することも、タッチパネルを操作しても反応がない時の対処法のひとつです。
本体に保存してある動画や画像を外部メディアやクラウドサービスに保存するのと理屈は同じです。スマートフォン本体のメモリ使用量を下げることで、スマートフォン本体にかかる負荷を下げ、タッチパネルの動作をしやすくします。
「不要なアプリなんてないよ」と思っていても、探すと意外に見つかるものです。こちらも、時間が取れる時にこまめに削除するとよいでしょう。
ここまでみてきた対処法をしてもダメな場合は、スマートフォンが故障している可能性があります。
なるべく早いうちにメーカー窓口や、修理専門店に相談することをおすすめします。
ここまで、スマートフォンのタッチパネルが反応しない時の原因は手指の乾燥、スマートフォンの画面の汚れ、スマートフォンに負荷がかかりすぎる、液晶保護シートの影響、スマートフォンが故障している、の5つが考えられることがわかりました。
また、対処法としてスマートフォンを再起動する、スマートフォンの画面を綺麗に保つ、手袋モードの確認をする、保護シートを貼り直す、キャッシュを定期的に削除する、不要なアプリを定期的に削除する、修理に出すの7つがあることがわかりました。
対処法がわかっても、自分の取った対処法で合っているのか不安な人もいると思います。また、本当に故障でないのか心配な人もいると思います。そのような場合には総務省認定修理業者の資格を持ったスマホ修理専門業者に相談してみてください。
当社では、Wi-Fiの不具合やバッテリーの減りが早いなどのお悩みから、水没や画面割れのiPhoneの修理まで幅広くおこなっています。
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